鮭ぶし華ふぶきのご紹介

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『鮭ぶしで地域活性化』

地域資源開発部 知床標津マルワ食品
代表取締役 田村 正範

田村正範当社は北海道は標津町の本町から車で10 分程度の川北地区にある一般住宅の新築・リフォームから公共工事まで請け負う建設会社ですが、

平成21 年7 月

「標津産ブナサケを原料とした手火山(てびやま)づくり製法を取り入れた削り節の開発・販売」

という事業名で経済産業省と農林水産省から地域資源活用事業の認定を受けました。

 

蕎麦コネ鉢に大盛り「なぜ建設会社がサケ節を?」

と感じる方も多いと思いますが、きっかけは私が代表を務める
「美しい村標津産蕎麦作り研究会」の活動にあります。

 

同会は手打ち蕎麦をきっかけに地域が元気になればと平成20 年に設立。

以降、毎年、蕎麦の作付けから収穫、蕎麦打ちまでを異業種の仲間と試行錯誤しながら行っています。

その中で蕎麦つゆも鰹節で造っていましたが「もっと美味しい蕎麦つゆは造れないか?」
という発想から、標津の特産品である鮭で節は出来ないものかと鮭節製造案が持ち上がり
ました。

 

そこでご縁が重なり静岡県焼津市の㈱ヤマ十増田商店に鰹節の伝統製法である

「手火山(びやまづくり)製法」
の技術伝授をして頂くことになりました。

手火山焙乾中1

手火山焙乾中

この製法は鰹節製造が盛んな焼津でも採用している企業は稀な手作りにこだわった製法で、直火で乾燥と焙乾(いぶす)という削り節で最も難しい工程を時間や空気の量、薫臭、温度、湿度、製品の色などを職人が直接目で確認しながら総合的に調整して造り上げるものです。

直火であることで熱伝達が輻射熱(遠赤外線)ですので、より美味しい節の製造が可能となり、実際に試食を行った結果、

「優しい美味しさが出ている」

という感想を多く頂き製品化に自信を深めました。

 

4364平成22 年5 月、当社の空き倉庫に手て火山びやま式焙乾炉、急造庫、加工施設が完成して自社製さけ節の製造体制が整い、『手火山(てびやま)造り鮭節「華ふぶき」』としての本格販売が開始となりました。

 

主な販売先としてはラーメン店うどん店等の専門店やホテルなど業務筋ですが、個人向けの小売要請も多かったため小売用パッケージを作った他、だしパックやご会葬用パックも商品化しておりご好評頂いております。

 

エフエム北海道収録-thumb現在は営業活動や催事への出店活動、インターネットでのPR(レシピ提案含む)を積極的に行っているところですが、「地方の資源を活かした地域活性化」という観点から幾つかのマスコミに取り上げて頂いたおかげもあり、現在のような厳しい経済下においても継続的に引き合いがある状況で大変ありがたいと感じております。

 

最後に、当社の新事業はまだ始まったばかりですが、ここまでやって来られたのは技術・ノウハウを伝授して頂いた㈱ヤマ十増田商店や標津町役場、標津漁協、根室振興局、ノーステック財団、中小企業基盤整備機構、そして地域の人など多くの方々からのご支援・ご協力があったからこそと考えています。

今後は支援を頂いた皆様のご期待に添うべく更に努力し、全国に北海道標津町を発信して地域経済の活性化に貢献したいと考えています。

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